若い世代こそ、知っておくべき年金です。
30代や40代から知っておげは、将来、貰える年金が、何十万円も変わる?
年金が、よく分からないという、あなたは必見ですよ!
去年、100歳を超える高齢者の人数は、日本全国で約6万8000人になった。
そこで政府は人生100年時代構想会議という、100歳まで生きるのが当たり前
という前提の会議を発足したのです。
実際に、現在65歳の女性のうち2人に1人は90歳まで生きるといわれている。
通常、会社勤めの定年は60歳で、再雇用制度で働けるのも65歳までだと
したら、100歳までの35年間の収入を支えてくれるものは?
それは、年金しかありません。 しかし…。
老後の生活で最も大事な年金の事を、皆さん意外と分かってないですよね?
そこで、ファイナンシャルプランナーの方に聞いてみました。
年金の仕組みは、私たちは、分かっていた方が得なのでしょうか?
“はい、年金の仕組みを知らないと、何百万円も損をしてしまいます”
“逆に、年金の仕組みをしっかり知った上で活用すると、老後資金の大部分は
まかなえるといわれています”
国民が、意外と知らない、年金の基礎知識。
今回は、2つの家庭を例に、年金に関する基礎知識をクイズ形式で出題!
知っていると、知らないとでは大違い!年金の基礎クイズ①
こちらは、大手飲料メーカー勤務で、妻と2人暮らしの44歳の男性。
年金定期便のハガキが届いても、どうせ定年する頃には年金なんてまともに
もらえないと思っている。
一方こちらは、中華料理店を経営し、年金はずっと未納の40歳の男性。
こちらには、特別催告状という、年金の支払いを催促する手紙が届いたが、
こちらも、どうせ払っても、将来、もらえないと思っている。
そう、この2人と同じように、多くの国民が持つ、年金に関する疑問。
それは、将来、年金はもらえなくなるってホント?
では、ここで、第1問です。
現在、20~40代の若い世代が、将来、年金をもらえる可能性は、何%?
正解は、99%です。
若い世代も、ほぼ、間違いなく、年金をもらう事ができます。
じつは年金というのは、国と国民との約束というものがあり、日本という国が
ある限り、国は我々国民に約束をした年金を支払わなくてはいけないもので
ある。
しかし、将来、年金をもらえないって、よく聞くけど、本当に大丈夫なのか?
大丈夫です! じつは、2018年現在でも、高齢者がもらう年金の財源は
足りないのです。
年金というのは、我々現役世代が働いて納めた年金保険料で今の高齢者の
年金を支払っているのです。
しかし、それだけでは足りないので、不足分を税金などで補てんされているの
です。
では、年金は絶対にもらえるけど、将来、もらえる金額は少なくなるのか?
大変、悲しいことですが、将来、もらえる年金額が少なくなるのは間違いない
です。
じつは、将来、もらえる年金額は、現在の2~3割カットの可能性が高いです。
また、年金支給開始年齢は、昔は60歳だったのが、現在では65歳からとなり
近い将来、段階的に引き上げられ、70歳からとなる可能性も高いのです。
つまり、強制的ではないものの、現在の65歳(基準)が70歳になり、70歳より
前にもらおうとすると、月あたり?%ずつ減額されるかも知れないのです。
それなら、年金を払わずに、自分で貯めた方が良いのではないか?
これは、間違いなく、年金に入った方が、お得です!
このまま少子高齢化が進み、収められる年金保険料が減ると、支払われる
年金のうち、税金などで補われる部分が、より増えると予想されています。
例えば、現在、8%の消費税率が、近い将来、10%に上がるのは決められて
いる事であり、海外では、もっと高いところもあるので、日本も10%以上になる
可能性は十分にあり得るのです。
だから年金未納の人は、税金は他の人と同じ様に支払っているので、年金が
もらえないと、税金の払い損になってしまうのです。
そう、税金を多く払っているから、その分、年金でもらわないと損なのですよ。
さらには、高齢になると体力や病気の面で働けなくなりますし、基本的には
高齢者の働き口などありません。
例え、あったとしても、パートやアルバイトなど、収入の低いものに限られて
しまうのです。
すると、日本の社会は、働かないと収入が得られないシステムになっている
ので、働かなくても、一生、もらい続ける事ができる年金に入っておいた方が
断然、お得なのです!
いわば年金とは、老後に働けなくなった時のための保険とも、いえるでしょう。
知っていると、知らないとでは大違い!年金の基礎クイズ②
中華料理店を経営し、年金はずっと未納の40歳の男性は、言う。
年金は、払わないと大損なので、今からでも払うか?
しかし、自営業の場合、年金は、毎月、いくら払えば良いのか?
現在、年金には大きく2種類があり、自営業の40歳の男性とその妻は、国民
年金ひと月1人あたり16,490円(平成29年度)の保険料を支払う。
一方、大手飲料メーカーに勤める会社員の44歳の男性の場合は、国民年金
に加え、勤務先の会社が支払い額の半分を負担してくれる厚生年金の
保険料も支払っている。
もちろん老後にもらえる年金の金額も違い、国民年金だけだと、ひと月、満額
約65,000円である。
それに対し、厚生年金も払っている人は年収によって変わるが、平均は
ひと月、約15万円ほどである。
だが、夫が会社員で、妻が専業主婦の場合、妻の年金は、どうなるのか?
ここで、第2問です。
大手飲料メーカーに勤める会社員の44歳の男性の妻は、専業主婦です。
この場合、妻は、毎月、いくら年金保険料を支払えば良いのでしょうか?
A:国民年金の分16,490円 B:1円も払わなくて良い
正解は、Bです。
本来、国民年金というのは、20歳から60歳までの方が必ず加入して保険料を
払う形になっている。
ただし、会社員の妻で専業主婦は、本人に収入が無いために、または本人の
年収が130万円以下の場合は、国民年金保険料を払わなくて良いと法律で
決められています。
これは、夫の給料から引かれているというものでもなく、妻は支払わなくても
国民年金は、ちゃんともらう事ができる仕組みになっています。
知っていると、知らないとでは大違い!年金の基礎クイズ③
中華料理店を経営し、年金はずっと未納の40歳の男性は、言う。
今まで年金を支払って来なかったから、これから頑張って支払っても、
もらえる年金の額が少ない?
そう、国民年金は、20歳から60歳までの40年間という、長い年月、払い続け
なければならない。
そのため、40年間しっかりと支払わないと、受給額は少なくなるのである。
例えば、中華料理店の40歳の男性の場合、40歳から60歳までの20年間の
年金を収め続けても、満額の1人あたり約65,000円よりも安い約32,000円しか
もらえないのである。
しかし、国民年金は、過去の未納分を、さかのぼって支払うことが出来る。
ここで、第3問です。
2018年現在、国民年金の未納分は、何年前までさかのぼって支払える?
正解は、5年前まで、支払えます。
未納分を後から支払う、後納制度で、本来は2年前まで可ですが、現在は
特別に5年前まで納めることができます。
ただし、この制度は、2018年9月末までとなっているので、注意しましょう。
では、5年以上前の未納分は、支払えないのか?
いえ、学生時代などの未納分を、取り戻す事はできます。
本来は、60歳で年金保険料を払う期間は終わってしまいますが、任意加入と
いう形で、60歳以降に未納分の年金保険料を支払うことができます。
例えば、国民年金に2年分の未納があったとしたら、毎年およそ39,000円分、
もらえる年金額が減ってしまうのです。
もし仮に85歳まで生きるとしたら、65歳から85歳までの20年間で、本来、
もらえる年金額より、約78万円も損をしてしまう計算になります。
しかし、60歳の時に任意加入して、未納の2年分の保険料を62歳まで払うと、
満期40年間となり、約78万円もらえる年金額が増えるので、2年分約40万円
支払った分を差し引いても、約38万円分もお得ということになる。
約78万円 - 約40万円 = 約38万円お得!
ちなみに、未納の期間がある人は、多いものなのか?
じつは、現在、国民年金は強制加入になっていますが、1991年、平成3年3月
まで学生は任意加入で、制度が違っていたのです。
そのため、未納のある方は、非常に多いといわれています。
では、学生時代以外で、未納に気を付けるべき事は何か?
例えば、会社員が転職した場合、すぐ転職先が見つかれば良いが、見つから
なくて期間が空いてしまったら、その期間は、自分で役所で手続きをして
支払わなければならないのである。
年金未納が、あるかどうかを調べる方法は?
毎年、誕生月に送られて来る、年金定期便で、最近1年間の加入履歴が
分かるようになっています。
それより以前の記録は、全国各地にある年金事務所に直接確認しに行くか、
年金ネットという、日本年金機構のホームページに登録すると、調べる事が
できます。
知っていると、知らないとでは大違い!年金の基礎クイズ④
大手飲料メーカー勤務で、妻と2人暮らしの44歳の男性は、言う。
サラリーマン夫婦の平均年金額は、月22万円ほどらしい…。
我が家は賃貸で、家賃だけで10万円はかかっているし、老後は何かとお金が
かかるから、このままだと少し不安だ…。
今から年金が増える魔法みたいなモノはないのか?
一方、中華料理店を経営し、年金はずっと未納の40歳の男性は、言う。
うちは、これから頑張って年金を支払い続けても、月10万円しかもらえない?
ここで、第4問です。
じつは、毎月もらえる年金額をアップできるウラ技は、どっち?
A:年金をもらう期間を20年間と約束する。
B:年金をもらい始めるのを65歳より遅くする。
正解は、Bです。
このウラ技の事を、繰り下げ受給といいます。
通常、年金は65歳から受け取る事ができますが、貰い始めるのを65歳よりも
遅くすると、支給開始を1カ月遅らせる毎に年金額が0.7%増えます。
65歳より早く受給開始→月あたり0.5%ずつ減額。
(60歳からもらうと最大30%減額される)
65歳(基準)より遅く受給開始→月あたり0.7%ずつ増額。
(70歳に近いほど最大42%増額される)
70歳より遅く受給開始→新たに増額対象になるかも?
例えば、一般的なサラリーマン夫婦のもらえる年金の平均額は、約22万円。
しかし65歳からの受け取りを5年間繰り下げて70歳まで待つと、月約31万円に
なり、1カ月9万円以上、年金が増える計算となる。
数字を見ると、受給年齢を繰り下げた方がはるかに良いように見えるが、
デメリットはないのか?
年金は、生きている限り、もらえるというのが鉄則です。
しかし70歳まで繰り下げたとしても、早く亡くなってしまうと年金はその時点で
おしまいとなってしまいます。
そのため、65歳か、70歳でもらうかの判断は、人生のカケともいえます。
国民年金の繰り上げ・繰り下げ受給の状況
2011年度 繰り上げ41.7% 繰り下げ1.2%
2012年度 繰り上げ40.2% 繰り下げ1.3%
2013年度 繰り上げ38.6% 繰り下げ1.3%
2014年度 繰り上げ37.1% 繰り下げ1.3%
2015年度 繰り上げ35.6% 繰り下げ1.4%
上記の表の通り、年金の受給年齢を繰り下げる(65歳以降もしくは70歳以降)
よりも、繰り上げる(60歳から65歳までの間)の方が圧倒的に多いのです。
しかし、早く(60歳で)もらった方が得した様に思えても、受給年齢を遅らせると
比率が増えるので、受給開始から12年ほどで年金総額が65歳から受給した
のと同じになるのです。
これは、65歳でもらうより、70歳まで待つのも、同じことです。
(60歳からもらうと最大30%減額され、70歳に近いほど最大42%増額される)
ちなみに70歳まで待つのは、単に日本年金機構がお金を払わずに済むだけ
と思われがちですが、長生きするほど支払われる累計額は、ほぼ同じになる
ため、関係がないといえます。
つまり、受給年齢を遅らせるほど、たくさんもらえるという事は、結果的には
払ってるので、年金の財政を助けるという訳ではないということです。
それなら、繰り下げ受給は、何歳まで生きたら、お得といえるのか?
税額などにより個人差はありますが、だいたい81歳まで長生きすると、お得
だと思われます。
男性は、65歳 → 85歳が平均寿命、 女性は、65歳 → 89歳が平均寿命
そこで、夫が65歳でもらって、妻が70歳でもらう選択も1つの手です。
ちなみに、この繰り下げ受給をする場合、65歳になる時に年金事務所に申請
書を提出し、70歳の実際の年金をもらい始める時期になったら、再度、年金を
もらうための申請が必要です。
そもそも年金というのは、黙っていても、もらえるものではありません。
例えば自分が65歳になって、年金が来ないと思っていても、来ないのです!
年金には、裁定請求というものがあり、自分で受給手続きをしないと、もらえ
ない仕組みになっているのです。
ただ待っているだけでは、全然ダメなのです!
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