FC2 トラックバックテーマ:「連休の過ごし方」愛神ロリータの売込みが、成功しました!
全面的なタイアップが決まれば、巨額の広告費が動きます。
マネジメント会社では、新たなワンホンを探して、常に素人のSNSをリサーチ。
そこから狙いを定めて、スカウトしています。 1人、見つかったようです。
Q:何を、見ているのですか?
プロジェクトリーダーは、言う。 “若い女性のSNSです”
“彼女のファッションスタイルは個性的で、コンセプトも明確です”
“とても評価ができますね!”
SNSの女性が近くに住んでいると聞き、訪ねてみました。
23歳の女性は、言う。
“こちらはキッチンで、普段は自炊しています。 お気に入りの帽子や服です”
部屋は1ルームで、趣味は、ハンドメイドのアクセサリー作り。
SNSのフォロワーにプレゼントするのが、楽しみなのだそうです。
“私が作る小物は、カワイイ系なので、フォロワーもカワイイ系のファッションが
多いです”
“手作りの小物をプレゼントしたら、フォロワーが写真を送ってくれました”
Q:どう思いましたか? “すごく嬉しかった!”
“世界中の人たちに、私の手作りの小物を使ってもらいたい!”
普段から自分流の着こなしテクニックをSNSにアップするのが1番の喜びです。
まだ、広告収入はないので、アルバイトで生計を立てながら活動しています。
スタジオは、ベランダでの手作り。
自分の好きな事を、好きなだけやれる自由があります。
これまで、誰からも演出の指図を受ける事はありませんでした。
“私流のファッションを、みんなに参考にしてもらいたいです”
イメージは、キュートな都会の女性。
自分らしさを追求して、コンテンツを配信しています。
“私は、さみしがり屋の一面があります”
“家に帰っても誰もいないと、耐えられないのですが、愛犬がいてくれるから
大丈夫!”
Q:故郷は? “南部の高原地帯です”
ミャオ族の自治州に生まれた、23歳の女性。
都会のファッションの世界に憧れて、5年前に都心部へ出て来ました。
Q:ワンホンとして成功したら、両親は喜びますか?
“どうかな… 両親は伝統的な考えなので、私には安定した仕事に就いて
安定した収入を得てほしい”
“いずれ結婚して、家庭を築いてほしいと思っています”
“でも、私の考えは違います。 自分の人生を切り開きたいのです”
23歳の女性は、ワンホンとして生計を立てて行くため、マネジメント会社の
スカウトに応じる事にしました。
まず、マネジメント会社から求められたのは、正式なマネジメント契約。
契約書には、さまざまな制限内容や、賠償責任が書かれています。
特に注意するように言われたのが、SNS上での発言についてです。
‘発言内容は、私たちに必ず確認してください’
‘公衆の良俗に反する内容や、政治的な発言は避けてください’
‘あなたを守るためでもあります’
‘あなたは複雑な事を言うタイプではないと思いますが、フォロワーへの
影響力を意識して、正しい言動をお願いします’
なぜ、ここまで、発言内容に慎重になるのか?
実は、中国政府が、ネットの情報を監視しているからです。
もしも、言動に問題があると見なされた場合、どんな事が起きるのか?
国営放送CCTV2018年10月16日放送より
“ワンホンが、5日間、拘留されました。生放送中に国歌を侮辱したためです”
“更に別のワンホンは、生放送中にアヘン戦争や南京大虐殺等を、お笑いの
ネタにしました。 アカウントは閉鎖されました”
“今、ワンホンビジネスが流行していますが、ワンホンはファン数を増やす為に
一線を踏み越える過ちを犯しました”
特に政治に関わる事は、ワンホンにとって大きなリスクです。
そうした中、政治寄りの発信をするワンホンが、出始めています。
例えば、世界的に注目されている、香港情勢。
日本では、抗議活動を行う市民と、香港の警察の対立の様子が、報道されて
います。
しかし中国では、警察寄りの情報を中心に、伝えられています。
これは、中国共産党の機関紙・人民日報のSNS。
香港の警察を支持する立場を取っています。
人民日報が作ったスローガン、香港警察を支持しようというアイコンが、今、
ネット上で拡散され、一部のワンホンがフォロワーを稼ぐ事につながっています。
シェア数は、僅か数日で、860万件にもなりました。
ワンホンの間では、スローガンをシェアする事で、政治的な関心を利用しよう
という流れが出て来ているのです。
ワンホンの間で、このシェアが広がる動きについて、大学生のワンホンに
聞いてみました。
Q:香港警察を支持するシェアが広がっていますが? “ノーコメントです”
マネジメント会社のCEOは、言う。
“マネジメント会社は、どんな立場であれ、時事ネタを利用してアクセス数を
稼ぐ事は、暗黙のルールで禁止しています”
“私たちは、何をやるか?より、何をやらないか!を、重視します”
“セーフティーラインを、常に意識します”
“負の側面を持つものは、絶対にアップしません!”
“では、我が社(マネジメント会社)に出来る事は何か?”
“女性の消費者に向けて、最新のライフスタイルや、生活に役立つ商品の
情報を、ワンホンを通して伝える事です”