アジアに広がる日本のパンですが、今1番、沸騰していると言われているのが
お隣の韓国なのです! 財閥も登場して、凄い事になってます!
アジアで今、最もパンが沸騰している国、韓国!
一体、どれほどかというと… こちらは、今、ソウルで大人気のパン屋さん。
店の外で、なんと、整理券を配っていた!
これ、ある名物のパンが焼き上がる前に、必ず見られる光景!
1日6回の、焼き上がり時間の度に、行列が出来るのだ!
中に入ると… うん、混んでる! 混んでる!
美味しそうなパンを、次々とトングでつかみ、カゴに…。
みんなたくさん買うから、日本の様なトレーではなく、深さがあるカゴなのだ!
ここからも、人気ぶりがうかがえる。
そして、先ほど整理券を配っていたパンが、これ!
なんと、重さが1キロもあるという、名物の マンモスパン!
名物パンを買いに来たお客たちは、言う。
“SNSで、このパンが有名だと知って、わざわざ買いに来たんですよ!”
“電車で、2時間半もかけて来ました!”
“ここのパンは、食感と風味が、すごくいいんです!”
“最近、パン屋が増えて、選ぶのに困っています!”
このパンブーム、そもそものキッカケは、意外なものだった!
“キム・タックというドラマです! とても面白かったんですよ!”
韓国の人たちが口をそろえて言う、パンブームのキッカケは、製パン王キム・
タックというドラマだ!(大韓民国コンテンツアワード・大統領賞受賞/2010年)
主人公キム・タックが、逆境を乗り越え、パン職人として成功する姿を描いた
サクセスストーリー。 最終回は、視聴率、なんと50%!
多くのパン屋で、パンが品切れになるという、社会現象を巻き起こした!
韓国でブームになると、そこに、決まって現れるのが… そう、財閥だ!
電機メーカーとして有名な、サムスン。 その長女が、パン屋をオープン!
他にも、ヒュンダイ・ロッテなど、大手財閥が、その資金力を武器に、こぞって
パン屋の経営に乗り出し、街のパン屋を脅かす事態も!
(サムスン…1300店、ロッテ…27店、ヒュンダイ…18店)
それでも、韓国のパンブームは続き、今、こんな変わった店も!
まだ、日も高いというのに、看板を下ろしてしまった…。
店じまいなのか? …と思いきや、厨房では新しいパンが次々と焼き上がって
いた! “お待たせしました! 焼き上がりましたよ!”
外で待っていたお客さんが、店に、なだれ込んで来た!
実は、このお店、並べてから45分経過すると、パンを全て下げ、焼き上がった
新しいパンに、入れ替えるのだという。 メニューは、食パンのみ11種類。
この店のオーナー、キムさん、52歳。
去年、大手財閥を退職し、3カ月前に、この店を開いた。
今、韓国では、キムさんのように財閥を退職し、新たなビジネスを始める人が
増えている。
財閥を辞めてコーヒー店を開く人、更に、今では、韓国に5万店もあるという、
フライドチキンの店も、財閥を辞めた人が支えていると言われている。
そして、今の流行は、パン屋の開業。
パン屋のオーナーのキムさんは、言う。
“財閥に15年勤務しましたが、ストレスが溜まってしまい、辞めました…”
“韓国では、これから、もっとパンが、食事の中心になって行くと思います!”
“パンには、未来がありますよ!”
パンブームに沸く韓国。 その影響は、意外なところにも広がっていた!
やって来たのは、ベトナム人観光客のご一行!
東南アジアの観光客に、人気のクルーズツアーだと言うが…。
彼女たちのお目当ては、美しい夜景と、もう1つ…。
ベトナム人観光客が、なぜか、コック姿に…。 一体、何が、始まるのか?
大歓声とともに、男性たちが、入って来た!
“パン・パン・クルーズに、ようこそ!”
実は、これ、あの人気ドラマ、キム・タックをモチーフにした、ショーだという。
キム・タックは、東南アジアでも人気なのだ!
パンの生地を取り出し… “生地を伸ばしたら、あんこを包みます!”
ショーにとどまらず、このツアー、パン作りも体験できる!
“はい!花の形の、あんぱんの完成です!” 人気が出るのも、うなずける!
1つ出来たら、踊り出す…。 これが、何回も続くのだ!
ちなみに、このツアー、3800円だそうです!
そんな韓国にも、日本のパン屋は、進出している。
こちら、ソウルにある、日本のパン屋さん。(2014年オープン)
日本の職人が焼く、日本のパンが人気だ!
メロンパンや惣菜パン等、あえて韓国風にアレンジせず、日本の味をそのまま
提供しているという。 人気があるのは、お客からだけではない。
この店で働きたいという韓国人が、たくさん押し寄せているのだ!
この店で働くため、わざわざ近所に引っ越して来た女性も。
こちらの男性も、ぜひ、ここでと、やって来た。
彼は、日本でパンの専門学校を卒業して、この春、この店に就職したという。
“日本のパンは、世界的にも認められています”
“キレイさや、丁寧さを学びたいと思っています…”
アジアで1番パンが沸騰している韓国でも、日本のパン、そして日本の技術が
随分と受けていた。
スイーツやパンなどを学ぶ、製菓学校。
日本の、ある製菓学校では、生徒のうち、およそ25%が外国人だそうです。
そのほとんどが、やはり、韓国をはじめとするアジアの人たちなのだそうです。
私たち日本人が知らないところで、日本ブランドみたいなもが成立していた。