FC2 トラックバックテーマ:「おうち時間が増えてから変わったこと」人工的な街。 そこに暮らす人々の心には、微かな不安が日々積み重なって
行く。 利便性と引き換えに生まれる、閉塞感。
都市は、もはや、独自の深化を遂げる生命体のようだ。
テクノロジーの海が、あなたを変える。 その時…。
自由と民主主義の実験場ニューヨークで、混迷の時代を思索する。
私とあなたの間にある倫理。
あれを見て! VRの広告だね。 自問しなければならない問いだ。
ARE YOU BORED WITH REALITY? / 現実に飽きていませんか?
CALLING ALL HUMANS / 全人類を覚醒させる
哲学は って、付け加えたいね!
人類を覚醒させるのは、テクノロジーか? それとも哲学か?
その狭間に引き裂かれながらスリリングな思考を展開する、もう1人の哲学者
がいる。 彼は現在のアメリカで、最高の哲学者だと思います。
彼は聡明で、議論の的になる、創造的な哲学者だ。
現代人の心と脳との関係を解き明かすべく、哲学者たちの対話が始まる。
夢か? 現実か? マトリックスさながらの世界での倫理とは?
あなたも知っている通り、とても多くの人が、今、私たち哲学者にAIのリスク
評価を扱うよう頼んでいます。
なぜなら、私たちの社会がAIに乗っ取られるかも知れない、そう感じている
からです。
もちろん、あなた自身も著している事ですが、最近の見解は、どうですか?
“私が思うに、最大の危機をもたらす瞬間は、AIが人間の能力に到達し、
私たちの知能を超えた瞬間です”
“とはいえ、今のAIシステムは、とても単純で限られたものなので、そのような
危険性は、まだ、ほとんどないと考えています”
ではここで、別の問題を挙げてみましょう。
あなたの考えを厳密に知るためにね。 例えば、知能とは何か?
知能の概念を次のように捉えれば、測定可能な量と考える事ができます。
知能とは、与えられた問題を、限られた時間で解く能力。
そう定義すれば、測定可能ですよね?
私たちの知能が上がっているとすれば、AIとの融合は既に起こっていると
提案したいのです。 私たちは、脳にチップを埋め込む必要はありません。
AIとの融合を心配し始めるのに、そんな事をせずとも、私たちは既にデジタル
インフラと融合しているからです。
“確かに、技術との融合には、長い歴史がありますね”
“文字の発明以来、文字は私たちの記憶装置となりました”
“プラントは、文字が人間の頭脳を弱くすると訴えたが、他の人々は、違う、
むしろ文字は、より強く賢くすると言った”
“印刷機が人間の頭脳を拡大し、コンピューターは、それを更に拡張しました”
“今では、皆がスマートフォンを持ち歩き”
“電話番号を覚えるのに脳を使う必要もないし、ニューヨークの地図を覚える
必要もない”
“スマートフォンというナビゲーション推論記憶装置に、全て組み込まれている
からです。 AI技術と融合されれば、私の精神も広がるでしょう”
ええ、そのような事が、本当に起きていると思います。
興味深い事にドイツ観念論において、現状の多くは図らずとも予測されていた
事です。 ヘーゲルの客観的精神は、その一例です。
“彼は、客観的精神について、何と言っていますか?”
例えば、ヘーゲルの社会存在論への見解は、国家や社会などの機関は、
主観的な精神を広範囲な方法で変えるのです。
つまり思考は、全体に規定されます。
あなたが思考を好むのは、教授である事と、つながっています。
“大学の意向に左右されたら、私の哲学部もおしまいだ”
ニューヨーク大学哲学部は、集団意識を持っているかも知れませんね。
ヘーゲルは考えました。 人間の思考は相互に接続していると。
歴史の流れとして人間の考えが広がった方法は、ある人がデカルトの方法で
哲学の問題を懸命に考えて、別の誰かに影響を与えるのではなく、精神は
つながっていて、単一のものはありません。
つまり、脳の数によって、別々に分けられないのです。
“精神はシステムに左右される”
テクノロジーが、人間の精神を拡張し続けた時、私たちの倫理の境界も、また
揺らぐのか?
近い将来、意識をアップロードする事で、不死になる事を多くの人々が願って
います。
脳は、1000億に及ぶ神経細胞ニューロンの塊。
ニューロンからニューロンへと電気信号が伝わる事で、思考が生まれる。
電気信号のネットワークとして、脳の再現を試みる動きが、今、加速している。
機械によって、不死の可能性を手に入れるのか?
それとも、どこかで読んだSFのような結末が待っているのか?
あなたは、可能だと思いますか?
“私は、アップロードは可能だと思います”
“人間の身体と脳の一部を、徐々にデジタルの部品と取り替えます”
“人工の心臓・肺・耳は、既に存在します”
“徐々にデジタル回路の神経形態工学もできるでしょう”
“仮にニューロン間の相互作用を完璧にシミュレーションできたら、脳の完璧な
シミュレーションも可能でしょう”
“ニューロンを、全く同じ役割を果たすシリコンチップで取り替えたら、首尾一貫
して同じ行動をとるでしょう。 脳の5%をシリコン回路にする。 更に10%と…”
“もし私が意識を保った状態で、徐々にデジタルな私に変身させて行くとしたら
私はデジタルになれると考えたいです”
“ゆくゆくは私自身を、デジタル人間として不死にする効力があるかも知れま
せん”
“アップロードの技術が使用可能になった時、人々は本当の決断をしなければ
なりません。 デジタル脳で一生、仮想現実の世界で生きたいですか?”
“それは人々にとって、生か死かの決断です”
“その時、哲学者は、非常に重要になります”
これは戦争につながるかも知れない。
魂… 教会を例にすれば、私は最近、バチカンの会議に出席しました。
ロボットは、果たして意識を持つのだろうか?
カトリックの神学者も、もちろん、この問題を懸念しています。
私たちに魂があれば、私たちのアイデンティティーになるからです。
私はある種、現代の技術が本当の実存的な判断を明らかにすると思います。
であれば、私たちは、何をすべきでしょう?
意識のアップロードには経験に基づいた証拠がなく人間に試すのは倫理的に
極めて問題があります。
“シミュレーションの構築は、できないと思いますか?”
はい、もちろんできません。
生物学的な複雑性の度合いに加え、ミクロレベルから細胞に至る、さまざまな
創発の段階的な条件を、完全に再現する事はできません。
だから、この程度の複雑さでは、創発を可能にできません。
私の経験的仮説によれば、その試みは崩壊します。
“精神を宿らせる事… それは最も難しい事です”
“それは明らかに、圧倒的に難しい組み合わせを伴う現象です”
ええ、そうですね。 私の懸念にも沿っています。
私の哲学的問題は、私たちは統一可能ではなく、異質な現実の複数性に
組み込まれている。 私が惹かれている考えです。
唯物論的一元論もほとんど信じられない考えなので今、多くの哲学的動きが
あるのだと思います。
“あなたは断片主義… 現実主義者だね” ええ、その通りです。
彼は、とても自然主義的な側面があり、非自然主義的な側面もある。
両者は、そりが合わないので、まだ決めかねているのでしょう。