FC2 トラックバックテーマ:「見慣れない出来事」投資家、元代表の原点は、大阪にあります。
“もともとは、この左が、そごう… 今、改修しているのかな?その横が大丸”
Q: よく来られていたのですか? “ここですよ。 値札を見に来ていた”
“親が、百貨店に行こうっていう時に、別に買う事もなく、百貨店に来て値札を
見ていた”
元代表は、道頓堀の近くで生まれ育ちました。
父親は貿易商を営むかたわら、世界各地で投資を行い、財を成していました。
実家の側にある、このお寺が遊び場でした。
父親の勧めで、投資を始めたのは、小学3年生の時。
数字が増えたり減ったりするのに興味を覚え、没頭して行きました。
投資で磨かれた数字への特異な感覚は、学生時代から異彩を放っていたと
いいます。
高校時代からの友人は、言う。
‘みんなで、山に修学旅行だったか、遠足だったか忘れたんですけど、行った
時に、うっそうとした林の中に、子供の背丈くらいの木が、辺り一面に立て
かけてあった。 それは、シイタケの原木栽培だと気付いた”
‘みんなは、風景そのものに感動していた”
‘だけど彼だけは、印象深かったんですけど”
‘おい、この山で、この木が何本あるか分かるか? とか”
‘1年間で、どれくらい収入があるか分かるか? とか言って、瞬時に計算を
していた。 変なヤツだなと思って…”
中学時代からの友人は、言う。
‘外食する時、ウーロン茶を頼むじゃないですか。 400円か500円’
‘元代表は、自分がお茶を飲みたい時は、無料の熱いお茶と、グラスの氷を
もらうんです。 それを混ぜたら、タダじゃないですか’
‘いい格好をしないわけですよ。 お金に関して’
‘1億円単位で勝負するような世界に、今、彼は生きている’
‘ただ、彼にとって1000円とか100円とかの価値って、未だに変わっていない’
‘ずっと不変。 それが彼の徹底したところ’
大学時代からの友人は、言う。
‘常識にとらわれずに何でも発言するから、彼 = ちょっと変わったヤツとか、
とんがっているヤツというのは、学校でも、みんな、そう思っていました’
空気を読まず、妥協せず、忖度せず。
自らの感性を信じて、ひたすら突き進んで来た、元代表。
“金儲け、悪い事ですか?”
それが時として、周囲と大きな衝突を引き起こして来ました。
元代表の長女は、言う。
‘ちょうど私が、大学に入学した時に、父が捕まってしまって、大学に入ったら
すごい指さされて… 歩いていると、色んな人に、すごい指をさされたんです’
‘で、あの子、何とかなのよ…コソコソ… みたいな感じで…’
‘本当に父が伝えたかった事が、うまく伝わっていなかったんだなと…’
‘世間のみなさんに、うまく伝わっていなくて、すごく間違った伝わり方をして
しまった’
‘結果として自分自身もツライ事あったけど、でも精一杯、父がやった事だから
別に、迷惑かけられたという気持ちは、そんなにないですね…’
大きな挫折を経た今も、過激な言葉を投げかけ、お金について考える切欠を
作っています。
“お金で買えないモノがあるじゃないかと、いくつか挙げていただいたんです
けれども…” (ビジネススクールでの講演より)
‘例えば、お金で美人を手に入れたいと思っても、既婚者は販売しておりま
せんので買えません’ “間違い!”
“多分既婚者でも、お金につられて離婚して寄って来る女の子はいると思う”
元代表の長女は、言う。
‘言わなくてもいい事まで、みんなを喜ばせる為に言っちゃって、そういう事が
契機となって、叩かれてしまったりとか、批判されてしまったりとか…’
‘母親も、いつも心配しています。 何を言うのかなみたいな…’
この日、元代表は、北九州を訪ねました。
教会に併設された、ホームレスの支援施設。 その運営を支援しています。
牧師でもある、NPOの理事長。
理事長は、これまで3500人以上のホームレスを自立に導いて来ました。
理事長が、元代表に出会ったのは、去年。
自分の話しを聞いた元代表が、その場で支援を申し出た時の言葉が、印象的
だったと言います。
‘寄付の還元は何かというと、それは笑顔なんだと’
‘この社会が、もう1度、やる気のある、活力のある’
‘そういう笑顔の社会を取り戻したいんだと…’
‘日本は、このままじゃ、自分は凄く心配なんだという話しを最初にされました’
‘当時の記者会見には、なかった言葉なんじゃないですか’
‘何が悪いんですかとか、株主がモノを言うのは権利じゃないですかとか’
‘そういう話しだったような印象ですけども…’
‘僕はそこに、この方、変わったんじゃないかなという気持ちになったんで…’
元代表は、理事長の取り組みを、全国に広げるべきだと考えています。
ホームレス1人1人を訪ねて回る、ボランティア。 その活動を視察しました。
ボランティアが顔を出したのは、コインランドリーでした。
‘あの人は、コインランドリーで一晩を過ごす’ “洗濯じゃないんだ”
‘違う、違う、あそこが暖かいんですよ。 洗濯機が囲んでいるから’
‘誰かが洗濯しに来ると、それだけでも熱気が出るんで暖かいから、あそこで
夜を過ごすんです…’
元代表が、初めて目の当たりにする、ホームレスの現実。
“彼は、なぜ、お住まいの事とか、頼って来ないんですか?”
“こんな寒いのに、ビックリですよね… 1人で川を眺めて…”
“しかも、こんな寒い川沿いに”
“何でだろう? コミュニケーション取れているのに…”
‘なかなか単純じゃない。 お金もない。 家もない。 寒いわで…’
‘だったら、明日にでも、何とかして欲しいって、みんな思うでしょう?’
‘世の中の人、みんな、そう考えるんだけど、実は、生きる意欲とか、それを
一歩踏み出させるものが足りない’
“僕に、何が出来るかなと思って…”
“もちろん、お金っていうのはあるんですけど、仕組みをきちんと、何をすれば
よく出来るのか?”
‘私はね、やっぱり、お金が目的化した社会は、間近っていると思う…’
‘私の世界でいうと、ホームレスの自立のためのセンターを、北九州市が
作ろうとした時、住民反対運動が起こった’
‘あの商業施設がある高価な地所、近所の高価な地所に、生産性の低い
施設を建てるよりも、高生産性の施設を建てるべきだというのが、反対理由
だった。 商業施設・高価な地所・生産性が低い・高い’
‘こういう一連の文言の中には、笑顔もなければ、日本をどうするんだという
話しも、何もなかったわけです。 そこにはお金だけしかなかった’
‘そんなの、金の亡者 じゃないですか’
‘私は2006年、元代表が逮捕された事件以降、じゃあ、この13年で、この
日本の国が良くなったか?というと… なってないんじゃないか’
‘もっとひどくなったんじゃないか…’