FC2 トラックバックテーマ:「ザ・絶妙な返事!」アメリカの水不足が、こんなにも深刻なものだったとは知らなかった。
特に日本にいると、自分たちは、あの環境を知らないので、ああいう風に世界
では、なっているところがあるのだと思うと、確かに日本人は使い過ぎかも。
地球というのは、水の惑星と言われていて、地球儀を見ると、もう、ほとんど
水… 真っ青なのに、何で足りなくなってしまうのか?
要するに、足りないのは、すぐに人間が使える水が不足しているという事。
地球の水の97.5%は、海水なのです。
だから、海水は、すぐには使えず、飲む事もできない。
そうすると、残り、淡水2.5%、これに頼るわけですが、でも、この淡水の7割が
南極や北極にある氷山や氷河という事で、これも、すぐには使えない。
となると、人間が、すぐに使う事が出来る淡水… 0.01%。
分かりやすいように、ペットボトルに例えて説明します。
地球全体の水の量が、500ミリリットルのペットボトルだとしますと、実際に
人間が使える水というのが、目薬1本分ではなく、この中の1滴分にあたる。
ただ、これ、0.01%というのは、今、始まった事ではないのです。
となると、水不足が深刻になった原因の1つというのが、異常気象。
アメリカの干ばつも異常気象が原因で、それで干ばつによって水不足に
なっている。
そして、もう1つ、実は、こちらの方が、深刻だと思うのですが、人口増加、
あるいは経済発展に伴う使いすぎです。
使いすぎると、これ、とんでもない事に、なってしまうのです。
もう、すでに、とんでもない事というのが起きているのです。
こちら、中国の映像なのですが、駐車場を歩いている男性が、道路に出来た
穴に落ちてしまいました。
そして、こちらは、何もしていないのに、突然、道路が陥没。
実は中国では、こうした陥没が、今、多発しているのです。
これが、なぜ、水と関係しているのか?
これ、手抜き工事という訳ではありません。
実は、地下水のとりすぎによる、地盤沈下だという事なのです。
中国では、急激な経済発展のため、工場などで水の需要が高まり、地下水を
大量に利用しています。
そして更に、市民の中には、勝手に井戸を掘る人もいるのです。
“水が出ないんだもの、しょうがないじゃない!”
そして中国第2の都市上海でも、毎年20センチのペースで地盤沈下が進んで
いて、これに異常気象が重なり、海面が上昇すると、2050年には、都市が
広範囲に冠水してしまうとの予測も出ているほどです。
世界銀行の副総裁が、20世紀は、石油を巡って戦争をする時代だったが、
21世紀は、水を巡って戦争する時代になると言った。
アフリカやアジア等、そういうところに、どんどん工業化が進んで、水をどんどん
使うとか、人が増えて来れば、やはり、水不足というのは深刻です。
さあ、深刻化する一方の水不足ですが、その解消に向けて今、使えない水を
使えるようにするビジネスが始まっているのです。
その舞台は、今、何かと話題の中東の国。
そして実は、世界一の水ビジネス大国、イスラエルに飛んだ。
みんなが知っているイスラエルといえば… そう、聖地としての顔。
ユダヤ教・イスラム教・キリスト教、3つの宗教の聖地、エルサレムがある。
世界で唯一、みんながプカプカ浮かぶ場所。 そう、この死海がある国。
みんなが水に浮かぶのは、死海の塩分が、実に30%もあるから!
今年も欧米を中心に、大勢の観光客がバカンスに訪れていた。
そんなイスラエルだが、実は、60%が砂漠などの乾燥地帯。
先進国の中でも、昔から、水に困っている国なのだ。
今年の異常すぎる異常気象は、イスラエルをも襲っていた。
“おそらく、あそこは、キレイなビーチだったのだと思うのですが、遊泳を禁止
したそうです”
死海の、とある海岸では、極度の乾燥によって水分がなくなり、突如、陥没!
こうした穴が、死海には3000以上あり、シンクホールと呼ばれている。
以前から水不足に苦しみ、今年は、さらなる異常気象。
街は大変な騒ぎだろうと思いきや、街には水飲み場が、ちらほら。
しかも… 市民は自由に飲んでいる。 エルサレム郊外のお宅を訪ねてみた。
こちらは、お父さん自慢の美人3姉妹。
ここでも節水する様子はなく、しかも水道水を、そのまま飲んでいた。
実は、秘密が…。 “この水は、海水を飲めるようにしているのよ!”
何とイスラエルは、水道水の、およそ55%が、元海水!
海の水を綺麗にした水なのだ!
確かに、海の水が使えれば、水不足に陥る心配はない。
そこで、やって来たのは、地中海のハデラビーチ。
水に関する驚きの技術が見られるというのだが…。
現れたのは、カッコいいオフロード車。 一体、これは?
カッコいいオフロード車の持ち主は、言う。
“海さえあれば、どこでも、飲み水をつくる事が出来る車よ!”
この車で、水? とにかく、見せてもらう事にした。
車から引き出したホースを海の中へ。 これで海水を吸い上げて行くという。
海の水を飲めるようにする仕組みが、これ!
1つ目のフィルターで不純物を取り除き、2つ目で塩分を取る。
最後に、取り切れなかった塩分を、ここで、もう1度、除去。
そして、およそ20分後、水が出て来た。
たったあれだけで、本当に飲む事が出来るようになったのか?
取材ディレクターが飲んでみた。
“あ~、普通の水道水ですね… でも、ちょっと、しょっぱいかも知れない…”
目の前で起きた不思議な光景が頭に残っているので、少し塩分を感じたが、
普通なら気付かない程度だ。
1日に、2万リットルの飲み水をつくる事が出来るという。