FC2トラックバックテーマ 第2112回「見慣れない出来事」さぁ、続いては、水があれば世界が変わる!そんな事例を取材して来ました。
まさに、水はカネなりです! 水大国に変貌を遂げた砂漠の国、イスラエル。
水を多く使えるようになった事で、産業構造も変わったという。
それが分かるというのが… 砂漠の中にあった、巨大なテント群。
まずは、事務所へ。 テントの持ち主を訪ねた。 腕には高級時計が光る。
何やら羽振りが良さそうだ。 “俺が金持ちになれたのは水のおかげなんだ”
水とテントの関係とは?
中に入ると、そこには、何と100メートル先まで、所狭しと同じ植物が植えられ
ていた。 砂漠で、何を育てているのか?
“砂漠で採れたトマトさ! とっても美味しいぞ!”
作っていたのは、真っ赤なトマト! 砂漠でトマトを作り、大儲け!
テントの外には貯水タンク。
近くに淡水化工場ができ、砂漠にまで綺麗な水が引かれる様になっていた。
“淡水化工場から、水が安く手に入るんだ”
トマトの下にはチューブ。 そして、小さな穴から水がしたたる。
これ、イスラエル企業が発明した、点滴灌漑農法と呼ばれるもの。
コンピューター制御されているので、社長は、エアコンの効いた部屋で管理
するだけ! それで大金が入って来る!
“イスラエルは、砂漠でも野菜が育つと証明したんだ”
砂漠の国イスラエルは、水がたくさん使えるようになって、農業国に変貌した。
市場の八百屋の店主は、言う。 “うちの野菜は、全部イスラエル産だよ!”
パプリカやナス・キュウリ等、並んでいた野菜は全て国内で栽培されたもの。
最近では、大量に水が必要なレタスの栽培も出来るようになった。
近年、ヨーロッパへの輸出が拡大。
イスラエルの農産物の年間輸出額は、2100億円(2016年)に上る。
更に、水を使った意外なビジネスも誕生していた。
出迎えてくれたのは、オーナーの男性。 何で大儲けしているのか?
見せてくれたのは… なんだ? これ! 黄金に光る大量の魚だ!
“ヤマブキ・オウゴン!” 突然、日本語が出て来た?
なんと、日本の専売特許、錦鯉の養殖ビジネスで大儲けしていた!
“この前、私が育てた、1匹25万円の錦鯉を、ドイツ人が買って行きました”
イスラエル産の錦鯉は、日本産のより4割ほど安いので輸出が好調!
年商の売り上げは、4億円にも上る! 成功の理由は、やは水! しかも…。
“これは、人間が飲んでも大丈夫な、綺麗な水だよ!”
養殖に使う水も、工場で海水を真水にしたものだ。
飲めるほど綺麗になった事で、錦鯉を育てる事が出来るようになった。
“水がなったら、このビジネスは成り立ちません”
“まさに、水が カネ になった! 水がカネにね!”
ここで、みなさんに最も身近な水の話し。 そこには、意外な事実が!
あなたは、水道代を、1カ月、どれくらい支払っていますか?
日本の水道代なのですが、例えば家族構成や人数や使う量によって水道代
もちろん違うわけですが、実は、地域によっても、ずいぶんと違うのです!
こちら日本各地の水道料金を比較してみたものですが、かなり違います!
山梨県富士河口湖町 …2750円/月
東京都全区市(昭島市を除く)…4448円/月
北海道羅臼町 …9720円/月 (2018年調べ)
なぜ、こんなにも差が出るのか?
山梨県は、富士山の麓、水が豊か、水質も良い、それで料金が安いのです。
一方、北海道の羅臼町ですが、人口が非常に少ない所です。
そうすると、水道にかかる施設の利用料が、1人当たりにすると、この負担が
大きくなってしまうのです。
北海道なんて、山もあるし、水も豊かで、雪もたくさん降るから、そういのを
うまの活用したらもっと安くなりそうな気もするが、場所によって難しいらしい。
各国で、さまざまな水ビジネスが展開されているなか、意外な水資源に目を
付け、大儲けしている人がいました。
カナダの北東部にある、ニューファンドランド島。
ここで、最高品質の水を追い求め、海に出る、こちらの男性。
沖に出て1時間後、男性、何かを発見した。 真っ白な塊。 そう、氷山だ!
あの豪華客船タイタニックが、氷山に衝突して沈んだのも、この辺りだ。
すると、男性… 突然、銃で氷山を撃ち始めた。
実は、男性は、氷山を見つけて狩りをする、氷山ハンター!
更に、巨大な重機を使い、次々に氷山を壊して行く。
男性は、この氷山を売って大儲けしている人物なのだ。
氷山は、地元の工場が買い取ってくれる。
氷山を解かして出来た水で、あるものを作っていた。 それが氷山ウォッカ。
氷山の水で作ったウォッカは、普通の水で作ったものに比べ、雑味がないの
だという。
“氷山を集めて売るだけで、年商1億円だよ!”
実は、この氷山ですが、世界が注目する水資源という事もあるそうです。
なぜなら氷山というのは、約1万年前くらいに、雪が固まって出来たもの。
しかも不純物がない。
これに目を付けたのが、氷山とはかなり遠い場所にある、アラブ首長国連邦。
そのUAEが考えた水不足の解消方法は、
水がなければ、氷山ごと持って来ればいい!
という、かなり大胆なものなのです。
こちらは、UAEが作ったイメージ映像なのですが、1年かけて船でUAEまで
引っ張って来るという、何とも大胆な計画です。
氷山1つから、およそ75億リットルの水がとれるので、100万人の5年分の水を
賄えるという事なのです。
だが、ここで1つ疑問が… 氷山は、寒い国にあるから氷山であって、UAEに
持って来る途中に、氷山ではなくなったりしないものなのか?
実は、この初めての計画は、まだ行なわれていない。
あくまでも、今後に行われるかも知れない計画である。
しかし水は、少なくても困るが、あり過ぎても困るもの!
例えば、世界各地で頻繁に起きている洪水や大雨に備える、つまり、防災の
対策もビジネスになる。
ITやロボットなどを使って災害の備えが手薄な海外に輸出しようという動きも
出ているのです。 水とは、全てのビジネスに関わっている。
だからこそ、当たり前に使っていないで、しっかり考えなくてはいけない。