FC2トラックバックテーマ 第2112回「見慣れない出来事」今回、取材班が改名をテーマにコンタクトしたのは、106人。
うち、57人が、心と体の性が一致しないトランスジェンダーだった…。
“私の名前は、亮(りょう)です。 昔の名前は、亮子(りょうこ)でした”
“感覚で言うと、お礼(おふだ)、貼られてる感じです。 女性という…”
“はい、亮子ちゃんです! ベタッ! みたいな…”
“亮子ちゃんと呼ばれると、亮子ちゃんなんだよ、ギュッ!ていう、お札を
貼られてる感覚で…”
“勝ち気だったので、バカにしてんの?という風に、すごく思ってました”
“亮子のままだったら、僕は、亮子の人生だったのだと思います”
“でも、そうではなくて、亮子の人生を踏まえつつも僕は途中から亮の人生に
変わったので、名前は、僕は人生だと思います”
“中学生の時に、仲良かった女の子というか、付き合ってた、当時、女の子が
いて、まぁ、ちょっと界わいでも噂になってしまっていました…”
“すると、生活指導の先生に呼び出された事があって”
“お前、まさか、レズビアンじゃないよな? という言い方をされたのです”
“自分の大事な友達を、恋愛対象として見てしまうという、自分に、すごい
嫌悪感を感じていて、やっぱり、そこが非常に、つらかったですね…”
“何か、うちの職場って、ちょっと変わってて下の名前で呼び合うのがルール
だったのです”
“亮です。みんな亮って呼んでます。じゃあ亮じゃんっていって亮になりました”
“職場だけが亮として扱うのではなくて、自分自身は亮であり、社会的にも
亮として扱って下さいというような、けじめの感覚で”
“表明であり、証明であり、自身のけじめでありっていうので、亮子から亮へ
という風に変えました” (職場で亮が定着して6年後に改名を決意)
“何か、本来の自分に戻った感覚がありました”
“胸を取った時と、非常に似ているなと、そこは思いました”
改名しても、亮の一字は残した。
Q: カミングアウトされた時は、いかがでしたか?
母親は、言う。
“ショックでしたね… 言われた時は、やっぱり、2晩ぐらい寝れなくて…”
“じゃあ、子を取って、亮だけにしますって言うから、お好きにお使い下さいと”
“本当に、何でも良かったですよ”
“自分で男らしい名前にしたいと言えば、それで良いのではないか”
“それは、もう、これから、この人が生きて行くために使う名前なので…”
亮さんは、言う。
“僕はパートナーがいるので、プライベートの方では、今、僕は34歳なので、
36歳までにパートナーに子供を産ませてあげたいなという風に思ってます”
こちらは、元女子2人組の動画クリエーターです。
英子 → 英翔 果奈 → 奏太
元女子あるある や、 改名ネタ で人気で、チャンネル登録者数40万人。
“僕たちは、もともと女性だったので、女性特有のつらさや悩みを動画にした
事があって、それを見て、女性の方とかが共感してくれたりした”
“9月で、ちょうど2年になるのですが、今、You Tube 1本でやってます”
Q: ちなみに、2人は付き合っているのですか?
“よく言われるのですが、付き合ってはいないです。 同居です”
“女性時代の時は、ピンクや赤とかオレンジって、絶対、着なかったのですが
何か、今、男性でも明るめの色って、全然、みんな着てるのです”
“僕(奏太)は、中国で生まれました”
“中国で生まれて、うちのおばあちゃんが残留孤児というので、色々とあって、
僕、中国で生まれて半年ぐらい経って日本に来たのですが、その区役所か
何かのテレビに映っていた容疑者か被疑者か…”
“何か、テレビに映っていた名前を、もう、これでいいよとなって”
“その名前が、英子と出たのです”
“それで、英子という名前にしようというので、何も、由来とかもなく、英子に
決まって、ずっと英子で過ごしていました”
“その時に自分が、性同一性障害という事に気付いて、名前を、ずっと変えた
かったのです”
Q: 改名許可証を見た時の気持ちは、どうでしたか?
“みんなは、うわ~、嬉しい!やった!という人がいるのですが、僕は、正直
もらった時に、こんな紙切れ1枚で、俺の人生は左右されるのだなと、正直、
思ってしまいましたね”
“お母さんに、言うつもりはなかったのですが、電話で、ちょっと会えない?”
“話しがあるのだけれど… と、お母さんに言ったのです”
“そしたらお母さんは、娘から話しがあるという事は、結婚か妊娠かのどちらか
だと思ったみたいなのです”
“英子、何?話しって。 結婚? 妊娠? みたいな事を言われたから、もう
最悪だと思って、気まずくて、個室になれるカラオケに行ったのです”
“カラオケに行って、実は、男になる手術してくるから!”
“みたいな事を言って、 えっ?みたいな…”
“英子じゃん! 女じゃん! みたいな。 いや、名前は、もう変えてます”
“もう、全部が… 大パニックになってしまって、母が”
“その後、なぜか母も… 本当に冷静でいられなかったのでしょうね”
“カラオケ入れ始めて、カラオケで入れた曲が時の流れに身を任せてでした”
“それを歌ってて… 泣きながら歌っていて…”
“僕も、それを聴きながら、何やってるのだろうな、とか思いながら…”
“性同一性障害ですと言うと、2人とも、すごいかわいそうな子になってしまう”
“でも、僕たちが伝えたいのは、確かに僕たち、元女性だし、奏太君の両親は
耳が聞こえないし、僕は父親から虐待を受けて施設で育ったし、でも人生って
それだけじゃないし、僕たちは、今、すごい幸せだよという事を伝えたいなと
思ったのです”
今、日本では、年間4000人以上の人々が、名前を変えています。
あなたにとって、名前とは?