第2118回「FC2ブログを始めてどれくらい経ちますか?」感染リスクの回避にもテクノロジーを活用。
ウィズ・コロナの時代。 感染者を出さないために、社員を、どう管理するかも
課題に…。
海外ではテクノロジーを駆使し、負担を減らそうとする動きが加速しています。
アメリカでシェア・オフィスを運営する、この企業。
社員同士のソーシャル・ディスタンスを確保するため、電子機器の装着を
全社員に義務付けました。
身に付けた人同士が1.8メートル以内に近付くとランプが光り注意を促します。
誰と誰が、いつ接触したのか? 会社側は、全て把握する事ができます。
電子機器管理の責任者は、言う。
“今日は違反者が出ました。 ミシェルは人の近くに立ち過ぎていました”
会社は、データをもとに社員に注意を呼びかけたり、感染者が出た場合、濃厚
接触者をすぐに割り出したりする事が出来ます。
マーケティング部長は、言う。
“監視機器を導入する事で、企業は社員をより簡単に、しかも効果的に管理
する事が出来るようになります”
この他アメリカでは、社員の健康情報や勤務データを一括管理できるアプリ
などの開発も進められています。
コロナ後を生き残る会社の条件として、先ほどの巨大企業の社長の他にも、
多くの経営者が変革の必要性を強調しています。
大手保険会社の社長は、言う。
“コロナ前に戻れないではなく、戻さない”
大手コンビニチェーンの社長は、言う。
“ムダだと思ったものは、そぎ落とし、筋肉質になる事が大事”
ソフトウェア開発を手掛ける会社の社長は、言う。
“要るものと、要らないものを、見極める”
こちらのソフトウェア開発を手掛ける会社は、従業員およそ900人です。
10年前に、希望者全員を対象に、テレワークを導入しました。
社員の中には、子連れ出勤をする人や、副業で農業を始める人も現れるなど
多様な働き方を、いち早く実践している企業です。
2月の末から社員全員に、原則テレワークを進めている、その会社の社長に、
テレワークで質問します。
Q: 要らないものとしてオフィス・対面での会議・資料の印刷・出張・望まない
転勤とありますが、これ、全部、要らないものなのですか?
“そうですね、結構、要らないかも知れませんね”
“私も、実は古い人間でして、この対面の会議なんか大好きで、ずっとやって
いたのですが、今回、全員オンラインで会議しないといけないという事になり
まして、やってみたら移動時間も要らないし、これは効率がいいぞという事で
もう多分、対面での会議というのは、やらないと思います”
“この書いていただいているもの、全部をなくす必要がないのかも知れません
けどね…”
“せっかくのいい機会なので本当に要るのか?もしかしたら要らないのか?と
問い直していただければと思います”
Q: 一方で、要るものとしては、雑談とあるのですが、これは、なぜ、必要なの
でしょうか?
“全員オンラインで働きまして、気付いたのが雑談がなくなる事なのです”
“ちょっと横の席の人と雑談をするとか、他の部門の人と話しをしてみるとか、
そういう機会が失われてしまいますよね?”
“なので、ぜひITを使って、もう1回、雑談を復活させるようなチャレンジもして
いただけるといいかと思います”
Q: ITを使って復活。 御社では、どういう風にしているのですか?
“今、映していただいているのが、このグループウエア上に、分報というのを
やっています”
“日報というと、1日に1回しか書きませんけど、分報といいまして、今から働き
ますとか、今、こんなこと困っているので誰か教えてくれのせんか?とか”
“そういう書き込みを、どんどんやって行くという事です”
“こうすると、自然と雑談が増えて、新しいアイデアなども湧きやすくなります”
Q: なるほど。 毎分、こうやって雑談をするという事なのですね。
上記で紹介した会社には、中間管理職は要らないとありましたが、これに
ついては、どう考えていますか?
“これ、なかなか過激ですよね…”
“今までの中間管理職というのはヒエラルキーがありまして、経営者が決めた
情報を下へ伝えて行く、こういう役割が大きかったのではないかと思います”
(ヒエラルキーとは、頂点に立つCEOの下には管理職がいて、その下に平社員
がいるといった職場の役職による力の関係図のようなもの)
“ただ、こういうITを使いますと、情報がフラットに、すぐに伝わるようになります
から、こういう仕事は要らなくなるのではないかと…”
“その代わり、色んな働き方をする人が出て来て、こういう人たちに今まで
以上に目配り、気配りをする人も出て来ます”
“なので、中間管理職が要るか?要らないか?というよりは、その役割が
変わって来ているというところに注目した方がいいかと思います”