第2118回「FC2ブログを始めてどれくらい経ちますか?」そもそもサラリーマンの手取りは、この20年近く、減り続けているという指摘も
あります。 年収700万円の場合、50万円減少。
社会保険料が上がった事や子供の扶養控除の縮小、消費増税・医療費や
物価の上昇などが原因とみられます。
こうした中で、家計の見直しを、どう進めればいいのか?
不安を感じる家族の駆け込み寺となっているファイナンシャル・プランナーの
事務所です。
ここでは、毎月の収入と支出を事細かに聞き取り、無駄を減らす方法を
アドバイスしています。
ファイナンシャル・プランナーは、言う。
“通信費とか生命保険料とか、そこの見直しは面倒ですけど、そこを切り込ん
で行くと安定して下がって行くので…”
この家族は、携帯電話を格安に変更。
食費や日用品費も見直し、更にシャワーを節水型に変える事で、ガス代と
水道代も節約。 こうして、月に6万円ほど支出を減らす事が出来ました。
相談に来た50代の夫婦は、言う。
‘今までと同じ感覚で使うと、やはり毎月、足らなくなってしまうので、その中で
やりくりをするしかないだろうと…’
家計を守るには、子供の教育費について家族で考える事も必要です。
サラリーマン 家計の危機 どこまで広がっている?
住宅ローンを返せないほど追い込まれる、サラリーマンの家計。
危機は、どこまで広がっているのでしょうか?
先程もご紹介しましたが、サラリーマンの手取りが減少しているという試算が
ある中で、基本給だけでは足りないという人が、6割にも上るという調査もある
のです。
サラリーマンの実態を取材している副編集長に伺います。
働き方改革は、確かに重要だと思うのですが、それによって残業代を前提に
した生活が苦しくなる、家計が苦しくなるという実態も見えて来ました。
今、どんな変化が起きているのでしょうか?
昔、社員の暮らしに合わせて、お給料が設計されていたと思うのです。
ですので、1番、お金が教育費とかで掛かる50代とかに、頂上が来るように
設計されていたと思うのです。
ところが今は何年働いたとか、何時間働いたという事で、お給料が決定しなく
なったという事が前提が変わったというのが働き方改革の本質だと思います。
単に時間を切り詰めるという事ではなく、給料の払い方そのものが変わった。
そのお給料は、その仕事の難易度や希少性といった事に呼応して払われる
ようになったという事なのです。 あるいは、なるという事だと思います。
住宅ローンというのは、長年、払い続けるわけですよね?
なので、残業代を見込まない方が良いという事です。
そういう中での社会の変化、何十年も払い続ける中で、やはり働く環境の
変化というのも、大きく影響しているという事なのですね。
そしてファイナンシャル・プランナーの方によりますと、サラリーマンを更に追い
詰める2つのポイントがあります。 1つ目が、教育費の上昇です。
子供1人当たりの平均ですが、年間37万円。
この20年で、7万円程度、増えているのです。
でも、教育費を削る、親としては忍びないのですが、これ、検討する上で、
どんな事が大事になるのでしょうか?
先ほど、ご紹介した家族は、素晴らしいですね!
夫婦で、きちんと話し合うだけでなく、子供と一緒に話し合っています。
塾代の4万円が毎月増えるという事は、何か他の支出を見直さないと家計が
苦しくなる一方なのですが、この家族で話す、子供とも話しをするということが
出来ていない家が多数で、それが出来ていない人が、住宅ローンの破綻に
追い込まれるという一因にもなると思います。
破綻の原因が、話していないという事にあるというのは、ちょっと単純すぎて
驚きますが、それが実態なのですか? 1つの要因ではあります。
ギリギリまで抱えてしまう、ローンの返済をしている人は…。
ギリギリまで家族で共有せずに、自分1人で抱え込んでしまっているということ
なのですね。
そしてもう1つ、追い詰めるポイントが、低金利の落とし穴です。
例えば6000万円のローンを組む場合、2006年、金利2.8%だと月々の返済は
22万円。 それが2018年には、金利1%だと、月々の返済は17万円。
これは、住宅ローンを組んで家を買う事に、抵抗感が減っているという事なの
でしょうか?
そうですね、2006年の22万円の返済額だと、これはもう無理だと思う方が
ほとんどなのですが、金利が低くて17万円だと、返せそうと思う方も、中には
多いです。
特に今は共働きが増えているので、もともと借りていた家賃が多かったら、
高い家賃と同じぐらいだったら、何か返せそうという風に思ってしまう。
その家賃と、低金利を本当に返せそうって、いい事ばかりではないのです。
この様に、少し無理しがちなのですが、家賃並みの返済額で借りると、貧乏に
なります。 えっ?
でも返済額は、大体皆さん、そういう風に決めているのではないのですか?
マンションだったら管理費、修繕積立金が他にかかりますし、持ち家になると
固定資産税もかかるわけですから、ローン以外の住居費の分だけ、きちんと
貯蓄ができていないと、貯蓄ができなくなる。
もしくは貯蓄額が減るという事になるので、家賃並みの返済額は危険です。