FC2 トラックバックテーマ:「あなたの一番古い記憶はなんですか?」今、日本の祭りが大ピンチ!
その原因は、あなたの、こんな行動にあるのかも知れません!
自分だけは… という、身勝手で危険な振る舞い。
このままでは安全が確保できないと、祭りや花火の中止が相次いでいます!
今回、取材してみると地域の人口が減少する中でこういう問題もありました。
資金不足・担い手不足で、祭りが厳しい状況になっているという事です。
そうした中、今回、私たちは、赤字に苦しむ、徳島の阿波おどりの現場を取材
しました。 毎年、100万人が訪れる、徳島の阿波おどり。
華やかな祭りの舞台裏で、大きな問題になって来たのが赤字です。
会場の設営や警備などにかかる費用が積み重なり、一昨年迄累計赤字額は
4億3600万円に膨らみました。
去年、運営を改善する方針をめぐって、徳島市と踊り手団体とが対立。
改革の行方が、全国の関心を集めました。
再生をかけた今年、徳島市が運営を委託したのが、興行のプロフェッショナル
集団。 陣頭指揮を取るのは、東京の大手イベント会社の取締役です。
“聖域なく、原点から、もう1回見直して、来年、どうあるべきかを考える”
阿波おどりの運営を任された期間は、5年。
今年のミッションは、祭りのムダを洗い出す事です。
盆踊りとして、400年以上の歴史を持つといわれる阿波おどり。
昭和40年代以降、市や地元企業が中心となって、全国にPR。
地域の観光産業に欠かせない、日本有数のイベントに発展しました。
おととしまで祭りを主催して来た団体の元幹部は、規模の拡大が地域経済を
大きく潤したといいます。
“少々、赤字でいいと。 逆に言えば、そこでご飯を食べてくれたり、買い物を
したりという波及効果で、結果的に税収として徳島市に上がって行くもの”
“来ていただくお客さんに、満足して帰ってもらう事が1番であってね…”
観光客の期待に応えようと拡大して来たのが、桟敷席(さじきせき)と呼ばれる
有料演舞場です。
昭和49年、4日間で延べ9万席だった規模は、平成以降、最大で12万席まで
膨らみました。
その結果、修繕や改修作業などで毎年、数百万円の費用がかさみ20年間で
およそ1億2500万円に。
更に平成10年からは、観光客を運ぶシャトルバスの運行を開始。
その経費は、6年間で1億円を超えました。
今年、全ての有料演舞場を見て回った、大手イベント会社の取締役。
中には、空席が目立つところも。
“毎年ちゃんと、いちから考えて、祭りを組み立てるって方がいいと思います”
赤字解消を目指して。祭りの拡大路線に歯止めをかけ、桟敷席の数を見直す
など、規模を縮小して行く必要があると考えています。
“座席を作る経費もかかる。 そういった事が、全ての場所で発生していて、
コストをコンパクトにまとめて、いわゆる人口減少の時代に合う様な自分達の
祭りのスタイルを作っていない。 そこは大きな課題だと思う”
今年、阿波おどりは台風の影響で、4日ある開催期間中、2日が中止。
赤字は、9000万円以上になる見込みです。
祭りの担い手を増やせ!
祭りを運営する担い手を、どう確保するかも、日本の祭りが抱える大きな課題
です。
この日、盆踊りの運営を支えているのは… サポーターと呼ばれるボランティア
です。 参加のキッカケは、このSNS。
サポーターとして登録すると人手が必要な全国各地の祭りから募集がかかり
ます。 この日は、5人のサポーターが参加しました。
盆踊り運営委員は、言う。 “ものすごく助かっています”
祭りに関わる、さまざまな仕事を行う事で、運営側の苦労を、身をもって知る
ことが出来たといいます。
盆踊り参加したサポーターは、言う。
“色んな人がゴミを投げ捨てて行ってしまうので自分が祭りで捨てる時の事も
考えたりしました”
SNSを使ってサポーターを募っているのは、祭り専門のコンサルティング会社
です。 会社が力を入れているのが、祭りの運営に多くの人を巻き込む事。
この日は、人手不足に悩む、大阪の花火大会の主催者が訪ねて来ました。
大阪の花火大会の主催者は、言う。
‘本当に、どうにかして、何とかご協力いただけたらなと思いまして…’
そこで、会社が紹介したのは…。
地域の活動に貢献したいという、たばこメーカーです。
協賛金に加え、当日の人手としても、参加してもらえる事になりました。
たばこメーカーの担当者は、言う。
“地域の方と、関係強化するうえで、お祭りほど地域に密着したものはないと
思います”
祭り専門のコンサルティング会社の代表は、言う。
“関わる事によって、祭りの主催者側の意識というか、祭りの裏側を知る事に
よって、お互い、今後、長い間、気持ちよくお祭りに参加できるようにすべき
だなと思っています”