FC2 トラックバックテーマ:「修学旅行の思い出は?」今、日本の祭りが大ピンチ!
その原因は、あなたの、こんな行動にあるのかも知れません!
自分だけは… という、身勝手で危険な振る舞い。
このままでは安全が確保できないと、祭りや花火の中止が相次いでいます!
人口減少時代の祭り。 あるべき形とは…?
人口減少の時代といわれますが、資金の問題や担い手の問題で中止をした
祭りも多かったのです。 例えば、岡山県の花火大会。
こちら、自治体からの補助金が、およそ半分になってしまって、資金不足に
なってしまったというのです。
次に北海道を見てみると、旭川市の花火大会は、もともと地元の寄付金で
成り立っていたのですが、年金生活者が増えて、これ以上、負担は求められ
ないという話しでした。
同じく旭川市、前半でもご紹介したお祭りですが、安全対策に加えて、担い手
不足も深刻だという事だったのです。
今回、取材しますと、人口減少に加えて、高齢化や地域財政の厳しさ。
今、日本が抱える課題が、祭りに直撃しているという事が、浮き彫りになって
来ました。
もともと地元の行事だったお祭りが、どんどん規模が拡大して行った事の歪が
表われているのですね。
例えば、徳島の阿波おどりは有名で、空港が、まさに、阿波おどり空港という
くらい、県を挙げての大エンターテイメントだと思います。
話しはズレるかも知れませんが、冬のイベントとして、地元では有名なイルミ
ネーションの場所があるのです。
しかし有名になるにつれ、毎年、バージョンアップして行かないと、より規模を
拡大して行かないと、地元や近隣から人が見に来てくれないのではないか?
今年やっている時も、来年はどれくらいイトを増やすのか?心配が尽きない。
そうなって来ると、本末転倒というか、最初はどんな感じだったのか?
何のためのイルミネーションだったのかと、思い悩まされます。
規模拡大の理由を、どう見ているのか?
イベントの場合、アレがあるから行くというような、観光の目的物。
本来、観光であれば、スカイツリーやお城、美術館や文化センターといった
目的の物があるものです。
しかし、そういった物を簡単には増やせないので、どうするかといったら、こと
作り。 イベントである こと を増やして行く。
こういう事は、期間を問わず出来ますし、何回も出来るメリットがある。
そういう事からイベントに対して期待が高まっているし、それがまた経済効果も
大きくなれば、先ほどの話しじゃないですけど、どんどん規模が拡大する傾向
ではあります。
お祭りの収支、なかなか皆さん、考えた事はないと思いますが、こうなって
いるそうです。
収入の方は、企業の協賛金や自治体の助成金など。近年、どれも減る一方。
一方、負担の方は重くなっていて、警備費の他、最近エンターテイメント性が
高くなっています。
音響機器や照明、設備費もかさむし花火の費用も重くなるという事で、まさに
こういった拡大志向が地元のお祭りの運営を難しくしているという現状です。
こうした資金の問題、そして担い手不足の問題が見えて来たわけですが、
祭りを今後、存続させて行くためには何が必要なのか?
イベントや祭りそのものには、さまざまな目的があります。
今、出て来た経済効果を求めるというのもありますし、地元を有名にしたり、
知名度を上げる事もありますが、その他に、ちゃんとした伝統を継承したい、
もしくは新旧の住民交流、地域の絆を作るためのもの。
このように、イベントやお祭りには、さまざまな目的があるのです。
それを自分たちで、もう1回、見直して、原点回帰といいますか、自分たちの
地域の祭りを、自分たちの手に取り戻す。
そのような活動があって、今後、いいのではないでしょうか。
今は、本来の目的から外れて、何でもかんでもやろうとしている。
かなり欲張りに、目的を多くしてしまっている部分がある。
何を目指すのか? 本来の目的とは?
そうした中、今回、取材する中で、ヒントになるような動きも見えて来ました。
例えば、埼玉県美里町のお祭りです。 今年、花火大会をやめました。
その代わり、かがり火を焚いて、灯籠に火をともす伝統行事に注力しました。
小規模ながらも身の丈に合った祭りを模索する動きが出始めているのです。
伝統を受け継ぎ、地元に根付いた、昔からあるお祭り。
なくさない為には、地元を大切にし、他の地域でも自分勝手な行動を取らない
心構えが必要なのではないでしょうか?
ただ、このお祭り。 2020年には、コロナウイルス感染拡大の影響で、さらに
大ピンチとなる。
3密を避けるため、他県への往来を規制するためなど、次々と中止になり、
その後、徹底したコロナ防止策を考えながらの祭りやイベントなどの運営に
頭を悩まされる事となる。
そのため、大きな祭りから小さな祭りまて、コロナがキッカケで中止ではなく、
廃止してしまったところも少なくない。
伝統が、ますます失われて行く日本の祭り… あるべき形とは一体?