FC2 トラックバックテーマ:「おうち時間中、手に入れた、上達したスキルは?」今、その姿を大きく変えようとしている、大都会・東京。
その訳は… 建設ラッシュ!
東京オリンピック・パラリンピックに向け、巨大な建築物が、次々に登場!
世界に誇る日本の技術力を探る、驚き日本の底力!今回は建築を大特集!
渋谷駅の真下で行われていたのは、100年に1度といわれる再開発工事!
なんと! 地下25メートルで、謎の巨大施設が建設中だった!
56年ぶりに大改修が行なわれた、日本武道館!
最大の難関は… 屋根の総張り替えだった!
重要な役割を担ったのが、屋根板をつなぐ不思議な構造の部材!
風や雨に負けない、驚きの発明とは?
頭上で車が走る中、ひそかに、ある工事が行なわれていた。
実は、大地震から首都高を守る秘密の装置が、据え付けられようとしていた
のだ!
建築に秘められた、ニッポンの底力を探るべく、今回、東京建築バスツアーを
敢行! 建築王国物語。 今回も、日本人の底力を発見します!
さて、ここまで色んな建物を見て来ましたが、最後は、渋谷駅です!
この辺りは、本当に変わりました!
この渋谷駅の東横線のところなど、全然、違いますよね!
新しい渋谷の顔といえば、この辺です! スクランブルスクエアです!
あのスクランブルスクエアの上から、交差点を見下ろすのでしょ?
そう思いますか? いえいえ、上ではないのです。 実は、下に行くのです!
それは、このすぐ真下で、ある謎の施設の工事が行なわれているからです。
この工事現場を案内してくれるのは、プロジェクトマネージャーです。
入口の場所は、なんと… どんどん下へと、階段を降りて行く。
渋谷駅の真下に広がる、謎の地下室。
一体、何の工事が行なわれているのでしょうか?
“ここから、もっと下に行きます” なんと、更なる、らせん階段!
しかも、長い! 到着したので明かりをつけて見てみると、何と広い空間が。
Q: ここは、地下、何メートルくらいのところなのですか?
“だいたい、地上から25メートル(ビル8階分の深さ)です”
Q: 一体、ここは何なのか? なぜ、この深さでないとダメなのか?
ヒントは、渋谷が持っている弱点です。 渋谷の弱点、それは…?
日本屈指の巨大ターミナル駅、渋谷。
ここには、JR・地下鉄・私鉄 (山手線・埼京線・田園都市線・井の頭線・湘南
新宿ライン・副都心線・半蔵門線・銀座線・東横線) 9つの路線に加え、都内
最大級のバスターミナルがあり、1日の利用者数は、約330万人にものぼる。
2019年には、渋谷一の高層ビルも完成!
(渋谷スクランブルスクエア/東棟 地上47階建て、高さ229メートル)
大規模再開発が進行中(2027年度に完成予定)の渋谷だが、ある弱点が…。
そう、雨に弱い!激しい雨が降ると、水浸しになる事が過去に何度もあった!
というのも、渋谷は名前の通り、谷地形で、その谷底の部分に駅がある。
それゆえ、大型台風やゲリラ豪雨で、短時間に大量の雨が降ると…。
渋谷駅の周りは、幾度も冠水被害に見舞われ、その対策が急務となっていた
のだ! そこで、再開発事業では、巨大な地下貯留槽も建造する事に。
その場所は、渋谷駅東口バスターミナルの地下だ。
1時間に75ミリという、傘が全く役に立たない、滝のような豪雨にも対応できる
という。 4000トンもの雨水を、一時的にため込み、下水道に排水する。
ここは、渋谷を水害から守るための、巨大な地下空間なのだ。
だが、130年以上の歴史を誇る駅の地下に、1から巨大な穴を掘るとなると、
予想外の事態が…。
プロジェクトマネージャーは、言う。
“記録に残っていない、色んな埋設物も、埋まっていたりして…”
“もともと東口の駅前広場には路面電車が走っていたのですが、その基礎の
一部ではないかと思われるコンクリートが出て来たり…”
“どうしても地下ですと我々、直接、見る事ができないという事があるので…”
“まずは、地下に何があるかを、事前に調べたうえで工事をすると…”
駅前に、巨大な穴を掘る地下貯留槽の工事。
事前に地下の様子を調べるのに、実際、どんな苦労があったのか?
この大工事の主要部分を統括する責任者が、その時の苦労を語った。
“これが(事前調査の)図面なのですが、ガス・水道・下水・電気・NTT・信号
ケーブルと、6種類ぐらいが、縦横無尽に走っていましたね…”
そう、見えない地下を縦横無尽に走るライフラインを探り当て、それらを、かい
くぐって行う、渋谷の大工事!
まるで、血管や神経が張り巡らされた、人体の外科手術のようなものだった
という。
2012年から、夜な夜な、渋谷の地下に巨大な穴が掘られ、8年がかりで
貯留槽の本体は、ほぼ完成した。 残すは、配管工事。
豪雨の際、地上に降った大量の雨水を、貯留槽に引き込む、取水管という
パイプラインを、駅前の道路直下に設置するのだ。
2020年2月。 取水管設置工事の事前調査が、渋谷駅東口で行われる。
時刻は午後9時半。 100人の職人が集まり工事前の夜礼が行なわれていた。
安全確認の気合一閃(きあいいっせん)。 それぞれ持ち場へと向かって行く。
その中の1カ所は、特に困難が予想されるという。
“交差点部分で、シクツですね… 試す、掘る…”
試掘(しくつ)、それは、ライフラインが毛細血管のように張り巡らされた地下を
実際に掘って… 工事の妨げになるものがないかを、調査すること。