FC2 トラックバックテーマ:「おうち時間中、手に入れた、上達したスキルは?」数々の巨石建造物を残した、古代エジプト文明。
“この石とか、めちゃくちゃデカイですよね…”
“ちょっと奥行は分からないですけど、5トンぐらいありそうな巨大な石です”
ピラミッドに使われている石の重さは、平均2.5トンといわれています。
最大のものは、およそ60トン! アフリカゾウ7頭の重さに匹敵します!
建造当時は、車も、クレーンも無い時代!
一体、どのようにして、巨石を積み上げたのでしょうか?
その方法をめぐって、これまで、さまざまな説が唱えられて来ました。
どのような説かというと…。 その1 → 滑車引き上げ説。
滑車を使って、巨大な石を持ち上げるという、一見、ありそうな方法です。
しかし、この時代、滑車は、まだ発明されていませんでした。
その2 → 担ぎ上げ説。
木材の上に石を載せて、おみこしのように担ぎ上げる方法です。
しかし、持ち上げに失敗すると、石材が下に落ちて来て、非常に危険!
現実的では、ありません。
それでは実際に行なわれた積み上げの方法とはどの様なものだったのか?
あなたなら、どう、考えますか?
実際にエジプトへ行って、実物を見た方は、こんなの人間が造れるものでは
ないと思うでしょう! そして、見た事がない方は、想像してみてください!
高さは霞が関ビル147mほど、石の重さは平均2.5トンで、230万個もの巨大な
石を使って、重機など何も無い、人間の力だけで造られている…。
ヒント… テコは、一部、使っています。
全部テコでは、もちろん出来ないのですが、ただ一部大きな石を運ぶ時には
テコの原理は使っています。
滑車が発明される前に、あのような大きなものを造れたのは、なぜなのか?
実は、謎を解くヒントは、意外な場所にありました!
これほど巨大な石を、どうやって運び上げたのか?
謎を解く手掛かりは、意外なところにあるといいます。
日本人のエジプト考古学者は、言う。
“大ピラミッドの建造方法について、いまだ、完全に解き明かされていない”
“このピラミッドというのが、4500年前、完成した当初のまま残っている”
“考古学にとって、逆に、未完成のものの方が、色んな情報を与えてくれる”
“それが、ギザには残されているのです”
日本人のエジプト考古学者と向かったのは、クフ王と同時代に建てられた墓。
この墓は、完成を迎える事なく、取り残されたものです。
“古代エジプト人が、どういう風にして、この石を、地面から上まで持ち上げた
のかというと、やはり、傾斜路を使っています”
“その傾斜路自身も、この墓に、まだ、実は残っているのですが、それが、
こちらです”
“ここの所、高い所から、ずーっと、また低い所という事で、向こうサイドから
石を運んで来たのが、本当に分かりやすく、ここの所で見る事ができます”
墓からのびていたのは、傾斜路と呼ばれる坂道。
この傾斜路こそ、高い所まで巨石を運び上げるために欠かせないものだった
のです。
ところが、大ピラミッド建造に使われた傾斜路が、どのような形をしていたのか
今なお、さまざまな議論が続いています。
これまで考えられて来たのは、大きく3種類。
らせん型の傾斜路。 ジグザグ型の傾斜路。 そして直線型の傾斜路です。
この中で、最も有力とされるのが、直線型の傾斜路です。しかし、1つ問題が。
“直線的な傾斜路を用いて、あるところまで行ったというのは分かるのですが
それ以上、傾斜路をのばすと、やはり、角度の問題があるのです”
“そこからは、今度… どういう形になって行ったのか?というところが、今、
大きな議論になっています”
角度を保った場合、傾斜路は、長くなってしまいます。
ピラミッドどころか、傾斜路を造るだけで、大量の土砂と、膨大な時間が必要
です。
傾斜路の角度を急にしても、今度は、巨石を引き上げる、途方もない力が
必要となってしまいます。
それでは一体どの様に傾斜路を使って、人々は巨石を運んだのでしょうか?
ただ、やはり、大ピラミッドの建造方法は、まだまだ謎に包まれています。
古代エジプト人は、どのようにして巨石を運搬していたのか?
最新研究から、真相が見えて来ました! どのように傾斜路を使ったのか?
2年前、手掛かりが見つかりました! エジプト中部の砂漠で進む発掘調査。
ここは、かつて、石を切り出す、採石場でした。
大量の土砂を取り除いて行くと、最初に姿を現したのは… 傾斜路です。
想像以上の急勾配で、石を運び上げていた事が分かりました。
傾斜路の壁には、不思議な刻印が残れていました。
解読してみると、それは、クフ王を表す、ヒエログリフ。
メレルが、あの最古のパピルスに記した、同じ王の名です。
ここでピラミッドの石が、切り出されたのか? 発掘を進めると、奇妙なものが。
傾斜路にあいた、謎の穴。
発掘現場からは、いくつも、同じような穴が見つかりました。
実は、この穴こそ、大ピラミッドの巨石を運び上げる、重要な鍵だったのです。
古代エジプト、驚異のテクノロジーの秘密とは?
エジプト考古学者は、言う。
“柱が、ここに設置されていました。 大きくて丸い柱です”
傾斜路にあいた穴は、人1人が、すっぽり入るほどの大きさ。
そこに、大きな柱が立っていました。
この柱にロープをかけて、複数のチームが入れ代わりながら、急勾配でも、
巨大な石を、上へ上へ、引き上げたと考えられるのです。
傾斜路に設置された柱は、巨石の運搬を可能にする、大規模な土木システム
でした。
“古代エジプト人は、傾斜路システムを独自に作り出して、巨大な石を移動
させたのです”
採石場の傾斜路から、これまでの想定よりも急勾配、およそ12度を超える
傾斜でも、巨石を運び上げる事が可能だと分かりました。
日本人のエジプト考古学者は、言う。
“本当に、大きな発見だった。 やはり、そういったところから考えると…”
“古代エジプト人は、傾斜路のマスターで、傾斜路を色んな形で工夫しながら
大ピラミッドを造り上げたのだという風に、分かりつつあります”
今回、明らかになった、独自の建造システム。
傾斜路と柱を組み合わせる古代エジプトの英知が、不可能にも思える巨石の
運搬を実現しました。 こうして、大ピラミッドは、産声を上げたのです。
いや~、すごい発想ですよね!
柱を立ててするなんて、考古学者も、正直、想像できなかったです。
ハッとさせられるようなアイデアですよね!
とはいえ、それを200万個以上も繰り返すだなんて、信じられないほど時間が
掛かったのですね!
多分、全部、この方法でしたわけではなくて、そういう大きなものには、多分
こういう石を、小さなものは、実際に人力でやったの思うのです。
ただ、やはり、本当に、色んな工夫をしながら傾斜路を用いて、大ピラミッドを
造ったのでしょうね。