過去・現在の事が整理できたら、未来の事も書きやすくなるでしょう。
これから先、どんな生き方をしたいか?
そして、葬儀やお墓の希望などを書いて行きます。
自分の終活、自分の生き方を考えて行くと、自分の生きた証である、お葬式
お墓というのは、じつは、未来の事なのです。
この部分は、なかなか考えて来なかったので、考え方が分からなかったり
するのが多いものです。
そのため、過去・現在と考えてから未来を書くと、書きやすくなるでしょう。
エンディングノートが、どういうものか分かったら、実践してみましょう!
エンディングノートを書き始める第一歩!
人生を振り返る、漢字1文字を書いてみましょう! □
じつは、自分の人生を漢字1文字で書き表すのは、とても難しいことです。
でも、漢字1文字を選ぶのに、嬉しいこと、楽しいこと、悲しいことなど、自分の
色々な人生が蘇って来る、そのプロセスが大切なのです。
エンディングノートを書く事は、人生を振り返り、未来に向けて、どう歩んで行く
かを考えるために、とても良いキッカケになる事が分かりましたね!
だからこそエンディングノートは、大切な親にこそ書いて欲しいもの。
ここからは、親に、どうすすめれば良いかを、教えてもらいましょう。
こちらの事例を参考にしてみましょう!
53歳の女性は、結婚してから30年以上、実家から50キロ離れた町に暮らして
います。
母親の事は、実家近くにいた妹に任せっきりでした。
しかし、妹が3年前に亡くなり、その役が回って来たのです。
“母親がずっと元気だったので、全然、心配していなかったんです”
“けど、急に大きな病気が見つかって、 えっ? ていう状態になって…”
“妹に、実家の父母の事は任せていたので、どうしようと思った時に、この
エンディングノートに出会って、これを書いてもらえば良いんだと思って…”
53歳の女性は、仕事の合間を縫って、月2回のペースで実家を訪れます。
母親は74歳で、ヒザの具合が悪く、家に引きこもりがち。
最近の様子を聞き終えると、母親のエンディングノートを持って来ました。
じつは、2カ月前にエンディングノートを母親に渡していたのですが、書かれて
いたのは、現在、通院している病院の事だけで、それ以外は何も書いてあり
ませんでした。
“私は離れて暮らしていたし、こっちの事は全部、妹がしてくれてたから、
何も分からんままになってしまう…”
何度も書く事をすすめるですが、母親は気が進まない様子…。
“嫌な感じがして、どうしても書く気になれなかった…”
結局、この日も、エンディングノートは、進まずじまい。
一体、どうすれば、母親は書いてくれるのでしょうか?
そこで、終活カウンセラーが教えるアプローチ①年賀状作戦です。
高齢者の方は、まだまだ年賀状を出したり、貰ったりしている方が多いので、
それを使って、これは誰?と、さりげなく聞いてみましょう!
すると、子供が知らない親の交友関係や、生活を知る事ができるのです。
終活カウンセラーが教えるアプローチ②アルバム作戦です。
家にあるアルバムは、たいてい親戚や友人・知人も写っているものです。
特に昔の写真は、親の記憶が蘇りやすいアイテムなので、写真を見ながら
昔話を聞いてあげながらノートに書くと良いでしょう。
母親にエンディングノートを書いてもらいたい、53歳の女性。
さっそく、アプローチ作戦を実践してみました。 まずは、年賀状作戦です。
年賀状をキッカケに、親戚や友人関係の連絡先が書きやすくなりました。
続いては、アルバム作戦です。
アルバムの効果で、思い出話しも、少しずつ出て来ました。
すると、53歳の女性が、子供の頃から好きだった甘酒の話題に…。
“あれは、秘伝の作り方があるんや。 作り方は…”
と、甘酒に秘伝のレシピがあったなんて、知らなかったそうです。
和やかな雰囲気になった来たところで、取り出したのは、母親のではなく、
53歳の女性の自分のエンディングノート。
これが、とっておきの極意!
終活カウンセラーが教えるアプローチ③子供が先に書く作戦です。
じつは実家を訪ねる前に、自分自身のエンディングノートを書いていました。
書くと、どんな気持ちになるのか? どこが難しいのか? などが分かり、親に
すすめやすくなるといいます。
そして、自分のエンディングノートを見せながら、一緒に取り組もうと提案しま
した。
すると母親は、ようやく、書き進めてくれたのです。
しばらくして、母親が、40年ほど前に教わった、甘酒のレシピも発見!
これも、エンディングノートに貼り付けました。
“横でアドバイスしてくれたから、書きやすかった…” と、いう母親。
“書いて書いてだけやなしに、私の書いたノートを持って来て、昔のアルバム
の力も借りて、ちょっと、進みました…” と、いう娘。
ここで、ポイント!
やって頂きたいのは、話しが出て来たら、より深く聞き、色々な事を引き出す
のが大切です。
実の親子にありがちな、命令口調で書く様に言ったり、話しの腰を折るような
事は言わず、聞き上手になってあげる事が重要なポイントです。
また、自分でエンディングノートを書いてみて、その価値を感じてから親に
すすめるのが1番、理にかなった方法だと思います。
あなたも、大型連休などで家族が集まった時に、皆で思い出し話をしながら、
エンディングノートの話しをすすめてみてはいかがですか?
人生、先の事は誰にも分かりません。
歳の順だからといって親が先立つとは限りませんし、親がいつまでも元気で
いるとは限りません。
あなた自身も、エンディングノートと向き合ってみてはいかがですか?
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